- 新卒と中途の採用基準の違い
- 面接で必ず聞かれる質問と意図
- 好印象を与える服装・言葉遣い・態度
はじめに結論面接の基本やマナーをおさえ、面接にはリラックスして向かいましょう。
中途採用の面接は、新卒の時とはまったく別モノと言われ、面接こそうまく転職できるかどうかを決める最重要のポイントです。
「自分はこんな仕事ができる」「今後はこんな仕事をやっていきたい」の2点を中心に、面接でアピールしていきましょう。
目次
新卒と中途の採用基準の違い
どんなに企業情報を集め、完璧な書類を用意できたとしても、面接で失敗したらすべての努力は無に帰してしまいます。
ほとんどの人が新卒の時に面接を受けていると思いますが、新卒のときと中途採用の面接では、企業の採用基準が大きく異なり、まったくの別モノと考えても差し支えありません。
新卒と中途採用の採用基準の違いについて、まずは見ていきましょう。
新卒の採用基準
新卒採用者は入社後の研修を経て、その後各部署に配属することを前提にしています。
買い物で言えば、新卒採用では「何かいいモノが欲しい」と思いながらも、買いたい商品が決まっていない買い物とも言えます。
中途の採用基準
中途採用では、この部署でこんな仕事を今日からでもすぐに始められる人に限定しています。また、中途採用の面接は、採用側と応募側はほぼ対等です。
互いの希望や条件が合致すれば交渉成立で採用になり、あわなければ交渉不成立で不採用です。
その為「がんばります」などの精神論は、新卒のときには通用するかもしれませんが、中途採用では何の役にも立ちません。
面接で必ず聞かれる質問と意図
中途採用では、企業は採用したい人物像を具体的に絞っており、面接で「どれくらいその希望にあった人物か?」をチェックします。
そこで絶対と言っても良いほど聞かれる質問は、
- 退職理由:前の会社を辞めたのはどうしてですか?
- 志望動機:どうして当社を志望したのですか?
- 前職での仕事:これまでどのような仕事をしてきましたか?
の3つの質問です。これにはそれぞれ意図があり、それぞれの対策を練っておきましょう。
退職理由:前の会社を辞めたのはどうしてですか?
退職理由は、転職癖がついていてすぐ辞めてしまう人ではないか?前の会社で何か問題を起こした人ではないか?を確認する意味があります。
退職理由はなるべくポジティブな理由に変換して、「これまでの仕事を、今度はこういう分野に生かしたいから」「こういうキャリアパスを進んでいきたい」など、前向きな理由を述べるようにしましょう。
関連記事 前の会社を辞めたのはどうしてですか?
志望動機:どうして当社を志望したのですか?
志望動機では、これまでの経験をどう生かせるのか?何をやりたいと思っているのか?を知りたいと思い、される質問です。
この質問は「自分に何ができるのか」をアピールできる機会でもあるので、自分を採用したら企業にどんなメリットがあるかを軸に回答を考えておきましょう。
関連記事 どうして当社を志望したのですか?
前職での仕事:これまでどのような仕事をしてきましたか?
前職での仕事について聞かれる質問では、何ができるのか?どんな能力があるのか?についての質問です。
この質問では、応募者が会社との接点を見つけてそれをアピールし、採用担当者に「うちの会社で活躍してもらえそう」と思ってもらうことが大切です。
関連記事 これまでどのような仕事をしてきましたか?
3つの質問の注意点とポイント
応募者は質問に答えることで、自分は何ができる。何がやりたい。と自分自身を売り込みます。
企業が求める人材と自分の接点を強調すれば、より有効な自己アピールとなりますが、中途採用の面接は採用側も応募側も対等な立場での交渉だという点に気をつけたいところです。
最後の注意点としては、無理に企業にあわせて自分を売り込んだ場合、その条件では自分を安売りすることになる場合は、断る勇気も必要です。
実際の面接ではいろいろな質問のされ方をしますが、共通して「自分はどんな仕事ができるのか」「今後はどんな仕事がしたいか」を中心に答えていけば良いでしょう。
この二点をより具体的に、自分の言葉で述べます。これが面接でアピールするべきもっとも重要なポイントになります。
十分な準備で緊張をほぐす
いざ面接では、緊張します。ですが、その緊張も次のような準備をしておけば少しはやわらぐはずです。
面接に挑む前、以下の内容について準備しておきましょう。
履歴書や職務経歴書の内容を確認
面接では、送付した履歴書や職務経歴書をもとに質問されます。
送付した書類の内容については再度確認しておきましょう。
企業の情報をチェック
面接の前に、企業についての情報をチェックしておきましょう。相手を知ることは、面接試験攻略の第一歩です。
想定される質問の回答を準備
面接官がどんな質問をするかを考えられる限り想定して、どう答えるかを準備しておきましょう。
それらの回答は、一度声に出して言ってみるのも効果的です。
好印象を与える服装・言葉遣い・態度
面接の回答は合格でも、マナー違反で不合格になることもあり得るので注意したいところです。
中途採用では、社会的常識やマナーが身についていることが採用の前提条件になります。
面接の際、質問に立派に答えられても、面接官が不快感を覚えるような服装や態度、言葉遣いをしていては採用には至りません。
自分は大丈夫だと思っている人ほど、面接会場でとんだマナー違反をしてしまう可能性があるので、マナーについてチェックしておきましょう。
身だしなみ
服装は、学生のようなリクルートスーツとまではいかなくても、ビジネスライクでフォーマルなものが最適。カジュアルウェアや派手すぎる服装は、いまの職場では許されているとしても面接では避けるべきだ。
清潔感を大事にしましょう。
ボサボサの髪、不精髭はそれだけで採用担当者にマイナスの印象を与えてしいます。そして、女性は派手なヘアスタイルや化粧にならないようにします。
ネクタイの選び方やアクセサリーなど、ちょっとしたところで自分らしさを表現できると良いでしょう。
コロナ禍で広がるWeb面接の場合も、企業から特に指定がない限りはスーツ着用で参加するのが基本です。それ以外の基本は、一般的に行われている対面式の面接と大差はありません。
時間は絶対厳守
面接会場へは遅くとも10分前には入っていたいところです。Web面接の場合も、面接開始の10分前には必ずパソコンの前でスタンバイをしておきましょう。
もちろん遅刻は厳禁で、やむを得ない理由で遅れる場合には早めに連絡を入れます。
たとえ数分の遅刻でも必ず連絡しましょう。
面接会場での態度
会社での対面面接の場合、面接会場で会った全社員にはあいさつするくらいの気持ちでいましょう。
また、面接室へ入るときのドアの開け閉め、最初のあいさつ、お辞儀の仕方などもさりげなくだがチェックされています。
面接を受けているときには、落ち着いた態度を心がけ、キョロキョロせずに質問をした面接官の目を見て答えるようにします。
緊張のあまり質問をよく聞かずに答えてしまう人もいますが、これはマイナスの印象になります。質問はよく聞き、質問の意図を考えながら答えましょう。
最後に
面接が、いざ始まってしまうと、あとの祭りになってしまうようなこともあり、「知らなかった」で良くない印象を与えてしまうのは非常にもったいないことです。
面接で後悔しないためにも、しっかりと事前にチェックしておきましょう。