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退職ノコト

退職の時期を決めるときの5つのポイントと転職活動中の注意点

この記事で分かること
  • 中途採用の大まかな流れ
  • 2つの職探しのタイミング
  • 退職時期の5つの考え方
  • 転職活動中の生活費

転職を成功させるには計画的な行動が必要で、その中でも重要になるのは退職日の設定と計画です。退職金や失業給付をはじめ、仕事の引き継ぎも含め総合的に考える必要があります。

転職の第一歩になる退職前にチェックしておきましょう。

中途採用の大まかな流れ

中途採用の全体的な流れは、新卒採用時の流れとほぼ同じで、大まかには以下の通りです。

求人募集のある企業から自分の希望に近い企業を見つける

仕事内容、給与、待遇、福利厚生、勤務地など、様々な条件から自分の希望する企業を見つけましょう。

応募書類を送付する

履歴書・職務経歴書や、クリエイティブ職であればポートフォリオを用意し、会社指定の応募書類を送付します。

書類選考

応募書類を送付したら、書類選考になります。

書類選考に通過した者のみ面接

書類選考を通過したら、面接に進みます。企業によっては1次・2次と段階がある場合もあります。

面接で合格すれば採用

面接で合格すれば晴れて採用です。

という流れで、書類選考せずにいきなり面接という企業もあれば、面接と一緒に筆記試験が行われる企業もあります。

ですが、中途採用が新卒採用の時と決定的に異なるのは、応募〜採用までの期間が短いことです。

通常、新卒の場合には採用に数ヶ月の期間をあてる企業が多くなりますが、中途採用の場合はできるだけ早く決めようとする企業が多く、求人募集を出してから1週間もたたないうちに書類送付の応募を締め切ってしまう企業もあります。

さらに、求人募集を出した翌日から面接を始める企業もあります。

このように、転職には機敏な判断と行動が必要で、求人内容を見てから考えている暇はないくらいです。

応募書類を書く前に

応募書類を書く為に、その企業の情報収集も必要です。

面接の日程も、できるだけ早いほうが採用担当者の印象は良く、企業選びは慎重にしなくてはならないものの、ときには大胆で思い切った判断も必要です。

なので「この企業なら人社したい」と思う企業があったら、即行動に移しましょう。きっと良い結果を生むはずです。

2つの職探しのタイミング

転職を成功させるには計画的な行動が不可欠で、出たとこ勝負ではうまくいきません。

倒産やリストラの会社都合でなければ、最初に決めなければならないのが、現職にいながら次の職を探すか?現職を辞めてから次の職探しに専念するか?の2つです。

それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

働きながら探す場合

働きながら探す場合メリットは、何といっても毎月の収入が確保されていることで、就職活動期間に余裕がもてる点で、自分の希望に近い企業を見つけられるまで探すことができます。

ですが、時間に制約があるため思うように就職活動が進まない点はデメリットです。

  • メリット … 毎月の収入が確保できる為、転職活動期間に心理的にも余裕をもてる
  • デメリット … 時間に制約があるため、思いどおり就職活動が進まないことがある

辞めてから探す場合

辞めてから探す場合のメリットは、時間が自由な分すぐに行動をとりやすくなります。

ですが、無収入の生活が長引いてしまった場合、「どこでもいい」と安易に就職先を決めてしまいやすくなる可能性があります。また、無収入は精神の負担になりやすいのも事実です。

  • メリット … 時間が自由な分、すぐに行動がとりやすくなる
  • デメリット … 無収入の期間が長引くと、会社選びで妥協しやすくなってしまう

退職時期の5つの考え方

働きながら転職先を探すか?、もしくは辞めてから探すか?で迷った場合、とりあえず働きながら転職活動をしてみて、自分の経験やスキルにはどれくらいの需要があるのかを探ってみる、という方法があります。

その上で、転職が順調にいきそうならいまの会社を辞めてもいいと思います。ですが、やってみたもののうまくいきそうにない場合、働きながら就職活動を続けるほうが無難です。

その上で、会社を辞めて就職活動をすると決めた場合、退社時期を考える際に以下の5つを考慮しましょう。

金銭的にはどれくらい余裕があるか?

自己都合で退職した場合、約3か月弱の給付制限期間があり、その分の失業手当は給付されません。その為、失業保険が給付されるのは約4か月後からになります。

現在の自分の貯蓄状況を見て、どれくらい無収入期間が可能かを考えましょう。

失業給付や退職金は

失業保険給付や退職金は、加入期間や勤続年数によって支給額が異なります。

退職のタイミングによっては、あと1か月退職を延ばせば支給額が増えたということも起こりえるので、損をしない退職時期を選びましょう。

関連記事 退職後にやるべき手続き 〜雇用保険と失業給付〜

仕事の繁忙期にかかっていないか

現職に勤めながら就職活動する場合や、現職を辞めてから就職活動する場合のどちらも円満退社を目指して行動しましょう。

なので、その会社の繁忙期の退職は避けるようにしましょう。

仕事の引き継ぎにはどれくらい時間がかかるか?

仕事の内容によって必要な期間が大きく異なりますが、最低1か月は見ておきたいところです。

中途採用の募集の多い時期か?

採用の募集が増えるのは、一般的に1〜3月と7〜9月と言われています。

1〜3月に増えるのは、決算期の企業が多く、経営の見直しをはかるため、そこで人員の補充が決定される場合が多くなります。そして、7〜9月に増えるのは、夏のボーナスをもらってから辞めた人たちの補充をする為です。

このように少しでも募集の多い時期のほうが、自分にとってのよい企業に出会う機会は多くなり、この時期に、転職の活動ができるようにしておきたいところです。

転職活動中の生活費

転職活動の為に会社を辞めた場合、当然収入は途絶えてしまうので、転職活動中の生活をどう確保するのかをしっかり考えておくのも、転職を成功させる条件です。

転職活動中は、普段の生活費に加えて交通費や就職のための情報収集費など出費がかさみ、これまでは給与から天引きされていた年金の保険料や税金を自分で支払う必要があります。

なので、これまでと同じ水準の生活をする場合、いままで以上に出費が多くなることを覚悟しておいたほうがいいぐらいです。

なので転職活動中は、「自分がやりたいことを実現できる会社を探すこと」に集中する為、できるだけ余計な心配をしなくてすむよう、生活費は余裕をもって用意しておきましょう。

失業保険給付(失業手当)

就職活動中の収入を失業保険給付に頼る人もいると思いますが、いままで働いていたとしてもすべての人が給付を受けられるわけではないので注意が必要です。

失業手当を受給するまでの流れを確認しておきましょう。大きく分けて以下の5つのステップです。

離職証明書の確認と離職票の受領

離職が決まると、離職証明書と離職票という2つの書類が発行されます。離職日の翌日から10日以内に、会社が捺印済みの離職証明書と添付書類をハローワークに提出します。

ハローワークへ失業手当の申請に行く

離職票を会社から受け取り、ハローワークの失業手当担当窓口を訪ねます。そこで、失業手当を受給する条件を満たしているかの確認がおこなわれます。

雇用保険受給者説明会に参加する

雇用保険受給者説明会に参加します。説明会の講習を受講すると、受給に必要な雇用保険受給資格者証と失業認定申告書を受け取ることができます。

失業認定日に求職活動の報告をする

失業保険給付を受給するには4週間に一度、指定の日時にハローワークに行き、求職活動をしていることを報告して失業の認定を受ける必要があります。

失業手当を受給する

失業の認定を受けてから約1週間後に、指定の口座に失業保険給付が振り込まれます。

このように、実際に給付されるのは会社を退社してから約4か月後です。

退職金をあてにする人もいると思いますが、退職金の制度のあるなしなど企業によって異なります。

あった場合でも、勤続3年以下の場合は支給しないなど企業によって異なるので、就業規則でチェックしておきましょう。

関連記事 退職後にやるべき手続き 〜雇用保険と失業給付〜

家族の協力

転職は自分自身の問題とも言えますが、家族がいる場合には「家族が協力してくれること」が重要です。

家族のイラスト

転職により、いっときでも生活の安定は崩れ、転職にあまり良いイメージをもたない世代の親は、転職というだけで反対するかもしれません。

ですが、家族の反対に自分の意見をきちんと言えるかで、自分の転職の意志が無いかどうかがわかり、逆に言ってしまえば、家族を説得できるような材料が揃っていないうちは、転職の時機ではないとも言えます。

なので、現実的にどれくらいの期間を目安に転職活動をするのかや、その間の生活費はどうするかなどを具体的にしておきましょう。

転職活動中は、心身ともにエネルギーを使います。家族の協力は、就職活動中の大きな心の支えとなってくれます。

最後に

計画的な退職も、転職を成功させる条件の一つです。

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退職日の計画や設定から、転職期間中の金銭面の確保など計画を立てて実行に移していきましょう。

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