- 会社に返すもの
- 会社から受け取るもの
- 最後に掃除と社内のあいさつまわり
はじめに結論チェックリストを活用するなどしてスムーズな退職をしましょう。
退職の当日は、会社に返却するものと会社から受け取るもの。そして、やるべきことがあります。
受け取るもにには事務手続き上必要なものも多く、忘れてしまった場合に後々の対応では手間がかかるので、漏れがないようチェックして確実にしておきましょう。
目次
会社に返すもの
退職当日には、事務的なことをすませるだけとなりますが、そこで会社に返却するものと、受け取るものがあります。
会社に返すものは主に以下の物品です。
- 健康保険被保険者証
- 社員証明証・社員バッジ
- 名刺
- 通勤定期
- 制服・作業着
- 会社の経費で購入したもの
私物と混同しないように注意して、これらを返却しましょう。
健康保険被保険者証
健康保険被保険者証は、退職と同時に自動的に脱退するしくみになっているため返却する必要があります。
社員証明証(身分証明証)・社員バッジ
その会社の社員であることを証明する身分証明書は全て返却する必要があります。社員バッジも同様です。
名刺
名刺は、全て会社に返却しましょう。
もともと個人ではなく会社の一員として受け渡ししているもので、個人情報でもあります。秘密保持契約違反などのトラブルになる可能性もあるので注意しましょう。
通勤定期
退職時の交通費精算についての絶対的なルールはなく、それぞれの企業の就業規則に従って行う必要があるので、事前に確認しておきましょう。
制服・作業着
制服がある場合、最終出社日にも着る為クリーニングした後に予備分とあわせて後日返却します。また作業着も同様、クリーニングして返却するようにしましょう。
会社の経費で購入したもの
会社の経費で購入したものは会社の所有物になるので、これらも返却します。
会社から受け取るもの
退職にあたって、会社から受け取るものは以下の4点です。
- 源泉徴収票
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
それぞれ見ておきましょう。
源泉徴収票
再就職先に提出するもので、所得税の年末調整に必要になります。転職の時期によっては、自分で確定申告する場合にも使います。
源泉徴収票は最後の給与額が決まってから発行されるので、退職当日にもらえない場合があります。
発行の手続き上、会社は退職1カ月以内に源泉徴収票を作ることになっているので、手元に届くのも1カ月以内を目安にしておきましょう。
離職票
離職票は雇用保険の失業給付を受ける場合、職安に提出するものです。通常、手続きの関係で退職日から4〜5日たたないともらえないので、会社から郵送してもらいます。
すぐに転職先に入社する場合や、失業保険をもらうつもりがない場合、離職票はいらないと断ることも可能です。
ですが、稀に転職先から離職票の提示を求められるケースもあるので、もらっておいても損はありません。ちなみに転職先への提出義務はありませんので、「受け取っていないから」と断ることも可能です。
雇用保険被保険者証
雇用保険の被保険者であることを証明するもので、失業給付を受ける場合には職安に提出します。
雇用保険被保険者証は、多くの場合本人には手渡さず、紛失しないように会社で保管し、会社を退職する際に初めて本人に手渡されます。
転職先の会社でもこの雇用保険は引き継がれる為、転職時の入社手続きで雇用保険被保険者証の提出が求められます。
その為、再就職先が決まったら、再就職先に提出する必要があるので必ず受け取りましょう。
年金手帳
厚生年金の加入者であることを証明するもので、再就職先に提出します。
年金手帳は、退職時に会社から受け取る必要があるので、もし返却されていない場合、自分の手元にあるはずなので確認して準備しておきましょう。
また、失業期間ができる場合には、国民年金の種別変更手続きをする必要があります。
最後に掃除と社内のあいさつまわり
最後に自分の使っていた机やいす、ロッカーなどの掃除をしましょう。
私物が残っていないかもチェックして、最後は社内の人へ一人ひとりていねいにあいさつしてまわりましょう。勤務年数が長かったり、大規模の会社だと1日ではまわりきれない場合もあるので注意が必要です。
また、退職の当日には出張などで不在とわかっている人には、あらかじめあいさつをしておきましょう。
そして、「お世話になりました。ありがとうございました。」と言い、会社を後にしましょう。
最後に
退職後に再度書類を請求したり、逆に返却を要求されたりするのは避けたいものです。
チェックリストを活用するなどして、気持ち良く退職・転職できるようにしてください。