SaaS業界

職業・職種ノコト

SaaS業界で必要とされる職種と将来性

この記事で分かること
  • SaaSの特徴
  • SaaS業界への転職がおすすめな理由
  • SaaS業界に必要とされる職種
  • SaaS業界のキャリアパス
結論

はじめに結論将来性のある業界なので検討してみるのもアリ

IT分野は成長が著しく、ことSaaS業界はここ数年で目立った成長しています。その為、SaaS系企業へ転職する事例が増加しており、転職の注目度も非常に高いと言えます。

この記事では、SaaS業界で必要とされる職種と将来性。そしてキャリアパスについて解説します。

SaaSとは?

SaaSとは「Software as a Service」の略称で、ソフトウェアをサービスとして提供することを指します。

代表的なサービスの例として、Salesforceやサイボウズが挙げられ、ソフトウェアのインストールが必要なく、Webサービスとして提供されてる特徴があります。

SaaSのメリットと特徴

SaaSには、以下3つの特徴があります。

  • インターネット環境が整っていればどこからでもアクセスが可能
  • 複数人数による管理や編集が可能
  • 導入コストが比較的安価

有名なサービスであるGoogleの「Google ドキュメント」「Google スライド」「Google スプレッドシート」もSaaSに当てはまります。

SaaSは、これらのようなサービスだけでなく、提供するサービスの幅が広いことも特徴です。

また、ユーザーにとって導入コストが安いといったメリットも存在します。

SaaSではソフトウェアをクラウドで利用するため、ユーザーは開発費用がかからず、導入コストを抑えられます。また、サービスを提供する企業が、ソフトウェアを最新の状態に更新するため、保守のランニングコストも抑えられます。

SaaSのデメリット

SaaSのデメリットとしては、ソフトウェアの機能が限定されてしまい、提供サービス以上の効用を得られないことが挙げられます。

また、柔軟性がなく応用が効かないこともあるため、自社にマッチするかどうかを見極めなければいけません。

場合によっては、自社のシステムの構成内容をSaaSに合わせて変えていく必要もあります。

SaaS業界への転職がおすすめな理由

国内でのSaaS業界は、近年右肩上がりで成長しています。

スマートキャンプが発表した「SaaS業界レポート2021」によると、国内のSaaS市場はCAGR(年平均成長率)約13%の勢いで成長しています。

参考記事 SaaS業界レポート2021

2025年のSaaS市場規模では、2020年度実績のおよそ2倍となる1兆5,000億円規模まで成長する見通しとされています。

このように、今後の成長も期待されているのがSaaS業界で、未経験からでもSaaS業界へ転職するチャンスも十分に存在します。

なので、SaaS業界への転職を希望する場合、できる限り早めに転職活動に取り組むとよいでしょう。

SaaS業界に必要とされる職種

SaaS業界の職種

ここからは、SaaS業界に必要とされる8つの職種について解説します。

  • マーケティング
  • インサイドセールス
  • フィールドセールス
  • カスタマーサクセス
  • エンジニア
  • デザイナー
  • プロダクトマネージャー
  • データアナリスト

ご自身のスキルや職歴と見比べ、SaaS業界への転職が有利に働くかどうか、是非参考にしてみてください。

マーケティング

SaaS業界で必要とされる職種の1つ目はマーケティング職です。

SaaS業界でのマーケティングでは、新規顧客にサービス利用を促すことや既存顧客に継続的なサービス利用を促すことが求められ、データ分析力でサービスをどのように改善して、顧客に継続的に利用してもらうかを考えます。

さらに、自社サービスの良さについて深く理解し、それを顧客に適切に伝えられるかが大きな鍵となります。 

マーケターの需要は非常に高く、転職先としても人気があります。

SaaSは有形の商材に比べ、売り上げを上げるまでに時間がかかりますが、ユーザーが継続的にサービスを利用してくれれば、利益は安定します。

その為、ユーザーを獲得し、継続的にサービスを利用してもらうための重要なポジションをマーケターは担います。

現在マーケティングを経験している方で、マーケターとしての新たなスキルを身につけたい方にとってSaaS業界への転職はとても相性が良く、おすすめです。

インサイドセールス

SaaS業界で必要とされる職種2つ目として、インサイドセールスが挙げられます。

インサイドセールスは、新規顧客に対して電話やメールを用いて営業活動を行い、商談をフィールドセールスに繋げます。

SaaSビジネスにおける営業は「売って終わり」ではなく「売ってからが始まり」で、顧客にサービスを継続的に利用してもらうことで、自社の売り上げに繋げます。

セールスフォース・ドットコム社で磨かれた、営業の分業体制「The Model」では、営業を4つのプロセスに分割します。

営業プロセスは、「マーケティング」「インサイドセールス」「フィールドセールス」「カスタマーサクセス」の4段階に分かれています。

近年、インサイドセールスという職種も SaaSの増加に伴い、企業側のニーズも年々増加しています。

SaaSビジネスにおいて、営業プロセスを分割することは、各フェーズでの営業成功率を上げるために重要です。セールス・営業職の経験がある方は、是非 SaaS企業への転職にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

フィールドセールス

SaaS業界で必要とされる職種3つ目として、フィールドセールスが挙げられます。

フィールドセールスは、インサイドセールスから商談を受け継ぎ、商談が成功してサービス利用が開始されると、顧客対応はカスタマーサクセスに移ります。

ここでフィールドセールは、顧客が自社のサービスを利用するかどうかが決まるため重要なポジションを担います。

フィールドセールスを経験されている方は他の職種に比べても多いでしょう。経験者の数に比例して競争率も高まるため、 SaaS企業でフィールドセールスを経験してスキルを高めることをおすすめします。

ただし、フィールドセールスといっても取り扱うサービスが有形商材や無形商材、to Bやto Cなどの形態によって営業プロセスが異なります。

SaaS企業においては、無形商材でto B向けが主流なため、経験がない方はチャレンジしてみるのも良いでしょう。

カスタマーサクセス

SaaS業界で必要とされる職種4つ目として、カスタマーサクセスが挙げられます。

カスタマーサクセスは、名前の通り「カスタマー(=顧客)」に「サクセス(=成功)」してもらうことが目的で、長期的にサービスを利用してもらうための役割を担います。

カスタマーサクセス職は、SaaS企業の増加に伴い注目を集めている職種です。

ポテンシャル採用がある職種なため、チャレンジしてみたいと思っている方は、自身のスキルアップのためにも SaaS企業に飛び込んでチャレンジしてみることをおすすめします。

エンジニア

SaaS企業に必要とされる職種5つ目として、エンジニアが挙げられます。

SaaSはソフトウェアを提供するので、エンジニアの存在は必要不可欠で、どの企業においてもとても市場価値が高いのが実状です。

エンジニア経験者は増加傾向にありますが、まだまだ需要は高く、特に SaaS企業では即戦力として働ける機会が豊富です。 

SaaS業界のエンジニアとして働くメリットは多数あります。

まず、 SaaSは継続的にサービスを改善していく必要があり、企業のエンジニアの学習への投資が他業界に比べ多くなる傾向があります。

また、ユーザーの行動を分析した上でプロダクト改善するため、ユーザーのための利便性を考えたサービス開発を経験できます。

さらに、 SaaS企業ではエンジニアが開発しやすい環境が整っているだけでなく、報酬体系や福利厚生も充実していることが多いです。

このように、SaaS企業でエンジニア職を経験することによって得られるメリットは多くあります。

デザイナー

SaaS業界で必要とされる職種6つ目として、デザイナーが挙げられます。

SaaS企業におけるデザインとは、かっこいいWebサイトを作ることではなく、ユーザーに分かりやすいサービス・快適なユーザー体験を作ることです。

SaaSに慣れていないユーザーは、SaaSで提供されるサービスにストレスを感じてしまう場合があります。

そういった人たちに対して、分かりやすいサービスを提供するためのデザインが求められます。また、エンジニアやプロダクトマネージャーと相談しながら、ユーザーの満足度を上げるための業務も担います。

デザイナー経験者で、最先端の領域で幅広い知見を手に入れたい方にとっては、SaaS企業のデザイナー職は選択肢の一つになるでしょう。

プロダクトマネージャー

SaaS業界で必要とされる職種7つ目にプロダクトマネージャーが挙げられます。

プロダクトマネージャーは、エンジニアやデザイナーといった多くの職種の人と相談しながら、プロダクト作りの全体統括をします。

プロダクト自体が良いものでないとサービスは売れないので、プロダクトマネージャーも非常に重要なポジションです。また、マネージャーとして、チームメンバーを統括するため、マネジメント能力やコミュニケーション能力も求められます。

ユーザーの立場になって考えることができ、人とコミュニケーションを取ることが好きな人に向いています。

多職と比較して、プロダクトマネージャーを経験している人は、市場に少ないです。

SaaS企業におけるプロダクトはユーザーのニーズに合わせた定期的な改善が必要なためスキルアップが可能です。

データアナリスト

SaaS業界で必要とされる職種8つ目は、データアナリストです。

データアナリストは、「データの分析を行う者」を指し、 目的に応じたデータや情報を収集・解析し、得られた結果から顧客の行動やニーズ、将来的な展望などを予測します。

企業のデータベースに蓄積される大量のユーザーデータや業務システムの実績などを集計・分析することで、ユーザーの行動や将来のニーズなどを解析・予測し、自社やクライアントが抱える課題の解決を支援するデータ分析の専門家です。

そんなデータアナリストは、ビッグデータ分析のニーズの高まりとともに、データサイエンティストだけでなく、分析官やデータアナリストと呼ばれる職種がIT業界を中心に、金融業界やメーカーなど幅広い分野で活躍しています。

高度な分析スキルはもちろん、分析結果をまとめるドキュメント能力や提案力も求められますが、興味のある方はチャレンジしてみるのも良いでしょう。

SaaS業界のキャリアパス

ここでは、SaaS業界でのキャリアパスについて、考えられる3つのポジションを紹介します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトの進捗管理や品質管理、プロジェクト関係者との調整などを担います。

プロジェクトを成功に導く技術的な知見に加え、顧客との交渉やメンバーをマネジメントするコミュニケーション能力も必要です。

エンジニアだけでなく、技術的な知見があればセールスやカスタマーサクセスからプロジェクトマネージャーになることも可能です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、顧客企業の経営戦略をベースに、IT戦略の企画の立案や策定を担うポジションです。

他にも、システムの導入支援やビッグデータを使った業務改善、セキュリティー対策など、幅広い業務を担当します。

主にエンジニアとしてシステム開発に携わった経験を生かせます。

CRE

CREとは「Customer Reliability Engineering」の略で、Googleが2016年に提唱した新しいポジションです。

イメージとしては「カスタマーサクセスもできるエンジニア」で、この職種を募集する企業も増えてきており、非常に注目されているポジションです。

SaaS業界で培った経験をもとにキャリアアップできるかもしれません。

最後に

今後も、クラウドサービスが世の中の主軸になっていく事が予想されており、拡大を続けていく見込みです。

SaaS業界

SaaS業界は、注目度も高く、将来性のある業界なので、キャリアパスの一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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