- 年代別の残業時間
- 年収別の残業時間
- 職種別の残業時間と勉強時間
はじめに結論年齢・年収に比例して残業時間は増加。デザイナーも残業時間は多い。
デザイナーは「残業時間が多い」とよく言われる職種です。
加えて、制作スタッフが少ないWeb制作会社では、残業時間がさらに増え、正しく残業代が支払われていないケースもよく聞く話です。
デザイナーだけでなくIT関連の職種では、ツールや技術の移り変わりが早く、スキルアップやキャリアアップを実現するためには、自己研鑽が強く求められます。
この記事では、経済産業省が行ったIT人材5,000名を対象とする大規模な個人向け調査から、IT関連職種の残業時間と勉強時間について解説します。
目次
年代別の残業時間と勉強時間
年代別の残業時間と勉強時間についてです。色々な傾向が見えてきます。
1ヶ月あたりの残業時間
1ヶ月あたりの残業時間はどの年代も30時間弱です。中でも30代〜40代が平均29.5時間とやや多く、20代は残業時間が最も少ないという結果です。
1週間あたりの勉強時間
一方で、1週間あたりの勉強時間は、残業時間の多い30代が最も少なくなっており、50代の勉強時間が他の年代よりも多くなっています。
年収別の残業時間と勉強時間
年収別に見たときの残業時間と、勉強時間です。
1ヶ月あたりの残業時間
1ヶ月あたりの残業時間については、年収が上がるにつれて残業時間も長くなっています。中でも、1,500万円以上平均年収の人の残業時間は、40時間を超える結果となっています。
鶏が先か?卵が先か?ではありませんが、年収が高いから残業が多いのか?残業が多いから年収が高いのか?の明確な答えはこれを見る限りなかなか難しい印象です。
1週間あたりの勉強時間
1週間あたりの勉強時間は、年収が上がることに比例して勉強時間も長くなるという大まかな関係が見られ、1,500万円以上年収の人の勉強時間は、他の区分よりもかなり多いという結果です。
職種別の残業時間と勉強時間
コンサルタント・プロジェクトマネージャやディレクター。そしてデザイナーの職種別の残業時間と勉強時間についてです。
コンサルタント
職種別で、残業時間と勉強時間が最も多いのはコンサルタントです。
コンサル業界では知らない人はいないデロイト・PwC・KPMG・EYという4つの巨大な会計事務所グループの総称にあたるBIG4も、月平均の残業時間が30時間程度のチームが多くあるようです。
これは、ファーム、アサインされている案件、時期、所属しているチーム、タイトルなどによっても忙しさは様々なようです。
プロジェクトマネージャやディレクター
残業時間が最も多いプロジェクトマネージャや、インターネット関連の職種であるプロデューサー/ディレクターは、残業時間が多いものの、勉強時間は今回の職種の中では中程度となっています。
また、キャリアのステージがある程度上がり、マネージメント職へキャリアアップしたことで、基本的な業務のスキルについての学びに当てる時間が減少したことも理由としてあるかもしれません。
デザイナー
デザイナーの残業時間は、他の職種と比べ同等程度でした。
もちろん制作会社とインハウスの違いによって、この残業時間は大きく変わります。ですが、いずれにせよ残業時間が多いというのは言って間違いではなさそうです。
正解はなく、例えばPhotoshopさえ使いこなせればWebデザイナーとして仕事はできます。
ですが、「エンジニアとの共同プロジェクトなのでfigmaを使う」や、「ワイヤーは動作が軽いsketch」や、「svgを使った方が綺麗だからイラレ」など、色々なシチュエーションに応じたスキルやツールを使えることで、発想の幅が広がり、さらに最適なデザインができるようになります。
最後に
デザインの勉強は、複雑で決して簡単な事ではない為、計画を練って効率的に勉強を進めていくことが必要です。
色々な勉強をして吸収をし、経験を積んでいきましょう。