- 転職に成功する人と失敗する人の違いとは?
- 転職に成功するための最低条件とは?
- 転職に失敗する条件とは?
- 転職したい理由のチェック項目
転職には、いわゆる「良い転職」と「悪い転職」があります。
良い転職は、自分のやりたいことが実現できたり、自分の目標や理想とするキャリアに近づくことができる会社に入ることです。逆に「悪い転職」は、何度転職してもしばらくすると辞めたくなってしまう会社に入ることで、この「悪い転職」によって転職癖がついてしまうこともあります。
この、転職に成功する人と失敗する人の違いはどこにあるのでしょうか?
この記事では、転職に成功する人と失敗する人の違いについて解説していきます。
目次
転職に成功する為の最低条件とは?
転職に成功する人はどんな人なのでしょうか?この成功というものを考える時に、以下5つが最低条件になります。
- 収入アップにこだわりすぎない
- 何がやりたいかをはっきりさせる
- 出世にこだわらない
- ブライドをあまり高くもたない
- 健康であること
これらの成功するための条件について解説していきます。
収入アップにこだわりすぎない
「今いる会社の給料が少ない」「転職するなら、今より収入アップをはかりたい」ことを理由に、転職したい人は多いと思います。
ですが、この収入アップという理由にこだわりすぎて、転職は成功しないというのはよく聞くケースです。
大企業に入社すれば、年収は確かに上がりやすいかもしれませんが、この企業規模にこだわりすぎると、なかなか内定が決まらないことがあります。それよりも、「その会社は自分のスキルを活かせるのか」に焦点をしぼると、スムーズに転職ができます。
ですが、収入が大幅にアップするケースもあります。
一つは、これまでのキャリアを生かせる人や、顧客をひっぱってこられるような人です。また、すぐに会社の利益に大きく貢献できる人やマネージメント職の経験がある人、ヘッドハンティングされた人がこれに当たります。
また外資系企業は日系企業と比べ給科が高い場合が多い為、外資系企業への転職では収入アップが期待できることがあります。
このように、着実にキャリアを積み、そのキャリアを生かせる転職でなければ、なかなか収入アップは期待できません。
そして、収入アップにこだわりすぎると「自分は何がやりたいか」という大事な点を見失ってしまう可能性もあります。
収入面のみを重視して転職先を決めた場合、いずれ「転職したい」と思うようになってしまうと思います。
なので、目先の収入アップにこだわるより「自分のやりたい仕事ができる会社かどうか」にこだわったほうが良く、自分のやりたい仕事ができる会社で経験を積み、実力を出していくことが、収入アップへの近道です。
何がやりたいかをはっきりさせる
転職を成功させるのにもっとも大事なのは、自分は何がやりたいのかを具体的にはっきりさせることです。これに尽きると言ってもいいかもしれません。
そして「自分がやりたいこと」を実現できるような企業を探すのが、転職の近道です。
この「やりたいこと」の内容によって、業種や企業の規模なども変わり賃金・勤務時間の待遇面についても、妥協できるラインが見えてくると思います。
また、どうしてもこれだけは譲れないという部分もわかってくることで、自分だけの「よい企業像」が絞られてくると思います。
このように、最初に自分のやりたいことがはっきりとしていれば、自分の価値観で会社を見られるようになります。
出世にこだわらない
出世やポストを望む人も、転職するよりは今の会社で実績を積み重ねていくほうが近道です。
前職での肩書が転職先でそのまま通用することは少なく、前職で課長などののポストであったとしても、転職先では一般社員か1ランク下のポストから始めると思っていたほうが一般的です。
年収やポストは、ひとつの組織で実績を積み重ねていき、それが評価された結果として表れるので、出世にこだわらないということは転職において大切なことです。
プライドを高く持たずに謙虚であること
経験や能力を評価されて採用されたとしても、新しい職場では「新入社員」です。
仕事のやり方や上司と部下のつき合い方などは、企業によってまったくやり方が異なり、それをひとつずつ知っていかなくてはいけません。
その為、どんなに経験や知識が豊富でも、最初は「自分は新入社員」という謙虚な姿勢が必要で、同年齢や年下の人間が上司になったり、仕事の命令を受けることがあります。
転職して新しい会社で再スタートをする為に、このことは覚悟しておきましょう。
心身共に健康であること
転職活動は長期戦になる場合もあり、書類選考でなかなか希望の会社から色良い返答がもらえない事もあったりします。その為、心身ともに健康であることは必要な条件です。
転職に失敗する条件
転職に失敗してしまう原因はシンプルで、それは転職の理由に不平・不満だけをあげる人です。一例で言えば、給料が少ない・残業が多い・同僚とうまくいかないなど、今の職場に不満があるからという理由です。
このような気持ちで何度も転職をくり返してしまうと、書類選考の時点で企業の採用担当者に「またすぐに辞めてしまう人だろう」と判断されるようになってしまいます。その結果、雇ってくれる会社が少なくなるので、あまり気乗りのしない会社でもとりあえず入社しては、またすぐ辞めたくなるという悪循環になります。
このように「悪い転職」を繰り返してしまうと、給料や能力が上がらないまま歳だけをとり、途方に暮れる結果になってしまいます。
不満はどこの会社でも必ず出てくるものです。
入社時にはどんなに魅力的な会社に見えても、しばらく勤務していればひとつやふたつの不満は絶対に出てきます。自分が許されるほどの仕事をしていると自信をもっていえるかどうか、仕事に努力や工夫をしているかをもう一度考え直してみましょう。
失敗しないよう、転職したい理由をチェック
転職したい理由を検討する場合、失敗しないよう以下のチェックポイントを見ていきましょう。
- どこの会社でも起こることかどうか
- 自分自身で解決するための努力をしたか
- 自分を過大評価していないか
- 自分を過小評価していないか
一つでも当てはまる場合は、検討が必要です。
どこの会社でも起こることかどうか
人間関係や配置転換の問題はどこの会社でもある話で、人間関係や配置転換が不満な場合は、その理由を具体的にあげてみることが大切です。
「セールスの仕事にやりがいを感じている。自分は一生営業を続けていきたい」というキャリアプランがあっても、総務部に異動になってしまったという場合、セールスができる会社を探せばいいですが、単に「総務はつまらなそう」では、転職しても結局同じ不満にぶつかることになります。
自分自身で解決するための努力をしたか
不満に思うことを改善するために、自ら何か行動したかどうかもチェックする必要があります。
「仕事がおもしろくない」というなら、自分でおもしろくできる仕事を考えて上司に提案しただ「本当に転戦していいのか?」を考えよう。
ろうか。「営業の意見が経営陣まで届かない」というなら、届く方法を自分で考えただろうか。会社は人間の活動によって成り立っている組織だ。自分から行動を起こせば、変えられる状況はいくらでもあるだろう。
自分を過大評価していないか
会社では、個人の実力とは関係なく名刺や肩書で仕事ができてしまうことがあります。
大企業や業績のよい有名企業の社員というだけで、また部長や取締役の肩書がついているだけで相手企業と取引契約が成立してしまう場合があり、相手企業にとってみれば、企業の実力が大事で、担当者が誰かということは二の次です。ですが、取引を成立させた本人は、自分の実力だと思い込んでしまうことがあります。
そして、「こんな会社は辞めても、自分には実力があるから大丈夫」と思い込み、本当に辞めたら誰も見向きもしなかったというのはよくある話です。
自信を持つのは良いことですが、実力は本当に自分のものなのか、それとも企業の名前のおかげなのかを冷静に判断する必要があります。
自分を過小評価していないか
自分を過小評価して、必要以上に「だめだ」と思い込んでしまう人もいますが、それも良くありません。
例えば、営業職であった場合ノルマを達成できず、自信をなくして辞めてしまいたくなることもあるかもしれませんが、まずノルマが適切なものなのか、ノルマを達成させるための努力や工夫を怠っていないかも確認してみましょう。
これらをきちんと整理した上で、転職を決めても遅くはないはずです。
最後に
転職を成功させるためには、これらのことを具体的に考えておく必要があります。
そして、逆に言ってしまえばこれらのことを頭の中で整理できないうちは、まだ転職の「時機」ではないとも言えるので、実際の行動を控えることも選択肢です。
転職に失敗しないよう再考してみましょう。