ハローワークの特徴・強み・メリット
はじめに、ハローワークの特徴・強み・メリットについて解説します。
ハローワークのメリットは以下の通りです。
ハローワークのメリット
- 求人数が多い
- 地域問わず広域なサポート
- 一人ひとりにあわせた窓口
これらの詳細について、順に解説していきます。
求人数が多い
ハローワークの求人数は非常に多く、一般の求人では出会えない企業と出会える可能性があります。
豊富な求人の中から希望に合った求人を探せるため、「こんな企業があるんだ」「この企業面白そう」など、選択肢の幅を広げられることは大きなメリットと言えます。
地域問わず広域なサポート
ハローワークは、都市部、地方を問わず全国にまんべんなく設置されています。その数は、出張所を含めて約500か所の事業拠点があります。
一方、民間の人材紹介事業を行う企業は都市部を中心に展開されており、サポートも限定的です。
企業および求職者のカバー率という点では、実質的にハローワーク求人の方がカバー率は広域的なので、都市部だけでなく、地方でも手厚いサポートを期待できるのはハローワークならではです。
一人ひとりにあわせた窓口
ハローワークは、国(厚生労働省)が運営している公的機関で、若者向けや障害を持つ人向けなどの相談に特化した専門性の高い6つの窓口があります。
「ハローワーク障害者専門窓口」、「わかものハローワーク」、「マザーズハローワーク」、「新卒応援ハローワーク」、「外国人雇用サービスセンター」、「ふるさとハローワーク」の6種類で、これらの方への支援も充実しているのはメリットです。
ハローワークの特徴・弱み・デメリット
ここからは、ハローワークの特徴・弱み・デメリットについて解説します。
ハローワークのデメリットは以下の通りです。
ハローワークのデメリット
- 大企業や有名企業の取り扱いは少ない
- 取扱の企業の質にバラツキ
- 営業時間が限られる
- 自分で求人を探す必要がある
これらの詳細について、順に解説していきます。
大企業や有名企業の取り扱いは少ない
ハローワークの求人数自体は多いですが、中小企業など、比較的人数や事業規模が小さいところがメインです。
大企業や名のある有名企業ではもともと多くの応募があり、新卒や特定の能力やキャリアのある中途採用が主で、ハローワークに求人を出すことはほぼありません。
取扱の企業の質にバラツキ
ハローワークでの取り扱い企業には、給与や労働時間、休日日数などの労働条件がよくない・または整備されていないところも中にあります。
これはユーザーの体験談や感想にもある通り、募集終了の求人が長く掲載されていたり、求人の条件と契約条件が異なる、というトラブルも中にはあるようです。
営業時間が限られる
ハローワークは公的機関の為、地域によって差がありますが、営業時間が平日の8時30分~17時15分までです。
その為、平日仕事をしている人にとっては通うのが難しい時間帯と言え、場所によっては混雑が予想されるのも注意が必要です。
ただし、施設によっては土日や夜間でも利用できるところがあるので、事前にチェックしておきましょう。
自分で求人を探す必要がある
ハローワークでは、民間の転職エージェントと異なり、自分で求人を探す必要があります。求職者にあった求人を紹介してくれることはありません。
そのため、自力で情報を探す必要があるのもハローワークのデメリットといえるでしょう。
またハローワークが利用できる時間帯は限られており、混雑している場合は待ち時間も長くなってしまうため、利用のしにくさを感じること可能性もあります。
ハローワークと競合の求人サイトを比較
ハローワークの対象年齢や得意分野を他社と比較
項目 |
ハローワーク |
転職会議 |
リクナビNEXT |
doda |
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未経験求人数 |
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対象年齢 |
10代〜 |
20〜60代 |
20〜60代 |
20〜50代 |
対応エリア |
全国 |
全国 |
全国 |
全国 |
得意分野 |
中小企業 |
大手企業 |
職種問わず全般 |
職種問わず全般 |
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特徴や詳細 |
特徴や詳細 |
特徴や詳細 |
ハローワークの公開・非公開求人数を他社と比較
公開求人数と非公開求人数は、2023年1月10日時点のものです。また、非公開のものについては「0」となっていますのであらかじめご了承ください。
ハローワーク利用ユーザーの体験談・感想
ここからは、ハローワークを実際に利用したユーザー自身の体験談・感想「全70件」の中から抜粋してご紹介します。是非、参考にしてみてください。
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丁寧に対応してくださった方に感謝したい
20代 女性 / 無職 / 2019年5月利用
ハローワーク
ハローワークの体験談・感想
ハローワークには、事務仕事を探しに行きました。
ハローワークに入ってパソコンの前に座り、仕事をいくつかピックアップしてから相談窓口に行きました。
事務仕事について相談する目的で窓口を利用したのですが、話の流れから前職の話(保育士)になり、相談に乗ってくれた職員の方がポロッと言った「小規模の保育所とかもありますけどね〜」という一言でやりたい仕事が変わり、その足で保育士の転職サイトに登録し、無事小規模保育所の内定をいただきました。
結果的にハローワークから紹介された求人に応募することはありませんでしたが、相談窓口の方の一言がなければ未来が変わっていたと思います。
あの時丁寧に対応してくださった方に感謝したいです。
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併用して転職活動する事を個人的には勧めます
40代 女性 / 会社員 / 2023年1月利用
ハローワーク
ハローワークの体験談・感想
求人サイトで見た求人をハローワークで見たら、条件が違っていたものがありました。賞与や休みが明らかに違っていました。
ネットでも見られるので、求人サイトで見たものは、ハローワークで確認することをお勧めします。
面接対策などはどんどん使うことをお勧めします。
ハローワークは転職エージェントより公平性は明らかに高いですが、条件の良くない求人も明らかに混じっています。併用して転職活動する事を個人的には勧めます。
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正社員への就職ならば、自信を持っておすすめ
30代 男性 / 会社員 / 2021年4月利用
ハローワーク
ハローワークの体験談・感想
新たなキャリアアップを図りたい身としては、ハローワークは地域の特色を知るのに最も有益な手段であったと思いました。
職業の斡旋より失業手当の申請における解説が丁寧であり、マイペースで転職活動ができる環境が揃っていました。
以前利用したときには就職を焦らせるような状況が目立っていましたが、最近のハローワークは利用者の意向に沿う内容を最後まで献身的にサポートするという体制で好感が持てました。
正社員への就職ならば、自信を持っておすすめしたいです。
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自分の状況を考えて提案してくれた
20代 女性 / 主婦 / 2022年9月利用
ハローワーク
ハローワークの体験談・感想
私は現在28歳専業主婦です。20代前半から精神病に罹っていて、現在も治療中です。
その精神病のせいでなかなか思うように働くことができず、20代半ばで会社を退職しました。
そこからアルバイトをしたり、自宅療養をしたり、体調を考えながら過ごしてきました。最近になり病状もすこし落ち着いてきたので、ハローワークで仕事を探してみることにしました。正直もう一度正社員やパートで働くのが怖く思っていたので、ドキドキしながら相談しました。
担当してくださった女性職員さんにも状況を伝えると、半日で数時間勤務のパート求人情報を教えてくれました。自分の状況を考えて提案してくれたことがとてもうれしくて、また担当してくださったらいいなと思いました。
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仕事探しから転職活動、面接練習まで丁寧に御指導して下さいました
20代 男性 / アルバイト・パート / 2017年6月利用
ハローワーク
ハローワークの体験談・感想
私がお世話になったハローワークの方は皆さんとても親切な方々で、仕事探しから転職活動、面接練習まで丁寧に御指導して下さいました。
仕事を探している時に親身になって色々お話を聞いてくださったり、一緒に仕事を探してくださったのが心に残っています。
結局、そこのハローワークで見つけた職場は5年務めて辞めてしまい、現在、引越しもして同じハローワークは使う機会が無いかもしれませんが、もしまた行く機会があるのならお礼を言いたいです。
利用ユーザーの体験談・感想は、当サイトの管理人が自ら募集した一次情報と、みん評様から引用させて頂いたものを掲載しています。ぜひ、参考にしてみてください。
ハローワークユーザーの体験談・感想まとめ
- GOOD
選択肢が多く、安心して仕事探しが出来る
- GOOD
手厚いサポート
- BAD
電話の対応が良くなかった
- BAD
相談員のアタリ・ハズレが大きい
- BAD
求人の質が悪い
ハローワークには「求人数が多い」などのメリットが挙げられますが、利便性やサポート面で考えると、基本的には民間の転職サイトや転職エージェントを使う方がおすすめです。
キャリアアップを目指したい人や、フリーター・ニートからの正社員就職など、様々な方に向けたサービスが各社から展開されているので、気になるところにはぜひ積極的に登録していきましょう。
利用開始〜面接までの流れ
求職申し込み
ハローワークを利用するには、はじめに「求職申し込み」をする必要があります。
求職申込みの手続きは、2通りの方法があります。
- ハローワークに出向いて求職申込み手続きをおこなう
- 自宅のパソコン等から求職申込みをする方法
求職申込みの手続き方法の1つ目は、ハローワークに出向いて求職申込み手続きをおこなう方法です。
ハローワーク内に設置された検索・登録用端末のパソコンで求職情報を仮登録してから、窓口で求職申込み手続きおこないます。パソコンでの入力が難しい場合は、ハローワークにある求職申込書(筆記式)に記入し、窓口で求職申込み手続きをおこないます。
求職申込みの手続き方法の2つ目は、自宅のパソコン等から求職申込みをする方法です。
自宅のパソコンなどからハローワークインターネットサービスにアクセスし、求職者マイページアカウント登録をおこないます。そして、アカウント登録完了後14日以内に求職情報を入力し、求職者マイページを開設すれば完了です。
ハローワークカードの受領
求職申し込みが完了したら、窓口でハローワークカードを受け取ります。ハローワークカードは、ハローワークを訪れたら必ず提示しましょう。
ハローワークカードとは、仕事の相談、紹介、求人検索用パソコンの利用、各種セミナーの受講など、ハローワークでの各種サービスを受けるために必要な登録カードです。
オンライン登録者の人が初めてハローワークを利用する際には、求職者マイページのホーム画面に表示される2次元バーコードまたは求職番号を、ハローワークに提示しましょう。
求職者マイページを開設している場合は、求職者マイページのホーム画面から、ハローワークカードを表示させることもできます。ハローワークカードを窓口で提示することにより、他のハローワークも利用できます。
求人の検索
求人を検索するには、以下の検索条件を入力して検索をおこないます。
- 求人区分
- 年齢
- 就業場所
- 希望する職種
- 雇用形態
- 新着求人
- フリーワード
- 詳細検索条件
更に条件を絞り込みたい場合には、詳細検索条件を入力します。賃金や賞与、普通自動車運転免許などの条件を設定できるので、自分の希望条件を入力しましょう。
検索結果は主な求人項目を表示した概要が求人受理日の新しい順に一覧で表示されます。求人条件が「経験不問」などの求人について、それが一目でわかるようにアイコンが表示されます。
ハローワークで求人番号や事業所番号を控えた場合など、あらかじめ閲覧したい求人や事業所がわかっている場合は、求人番号または事業所番号を直接入力して検索できます。
面接の予約
ハローワークにある求人のほとんどは紹介状が必要です。ハローワークで応募したい求人が決定したら、求人票を印刷し、ハローワークの登録カードとともにハローワークの総合受付に持っていきましょう。
面接の予約は、ハローワークの職員がとってくれます。ハローワークの職員と求人情報について確認した後に、職員が志望先の企業へ連絡します。企業側からの了承を得て面接の予約がとれたら、職員が紹介状を発行してくれます。
紹介状の発行は、応募する本人が行かないと発行してもらえません。代理人が行っても発行してもらえないので、注意しましょう。
ハローワークの紹介状は、履歴書などの応募書類とともに企業へ提出します。紹介状は会社の住所、会場までの地図、面接日時、求職者の希望条件などが記載されています。
企業との面接
ハローワークで発行してもらった紹介状と履歴書などの応募書類を持って、選考を受けましょう。
接は、企業によって複数回ある場合があり、全ての選考を通過すれば内定獲得です。もしも内定が出なければ、もう一度求人紹介のフェーズに戻り、応募・対策・面接のステップを繰り返します。
面接は、事前の準備が大切です。面接に向かう前に事前に、企業についての情報整理をしておきましょう。また、今までの経歴や志望動機など、面接で質問される可能性の高い事項の整理をしておくことも大切です。
ハローワークでは、事前に予約することで面接練習を受けられます。ハローワークの面接練習では、応募企業を想定した模擬面接を受けることができるので、積極的に活用しましょう。
内定
内定は企業から直接連絡が入ります。
雇用保険を受給している場合にはハローワークへの報告が必要なので、忘れずに報告しておきましょう。
よくある疑問
- ハローワークで取り扱っている求人の特徴は?
- ハローワークは、厚生労働省が運営しているため年代に関係なく偏りなく求人を見れる点が最大の特徴と言えます。
ハローワークには中小企業の正社員求人が多いです。
地域に根ざした堅実経営の企業や、アットホームな雰囲気の企業に就職したいと考えている人には最適ですね。学歴不問や未経験者歓迎の正社員求人も多くあるので、より広い選択肢の中から選ぶことができます。
- 紹介状がないと掲載求人に応募できない?
- ハローワークでは、インターネットからの求人応募はできません。求人の詳細はインターネットで閲覧できますが、そこから企業に「紹介状」なしで直接応募するのはマナー違反です。
紹介状がないと、「書類に不備がある」「マナーが守れていない」と見なされることもあるので、注意しましょう。
最後に
ハローワークは、地元の中小・中堅企業で働きたい方や、職業訓練を受講してそのスキルを活かして働きたい方にはおすすめおすすめです。
ハローワークは、求人数がとにかく多く、窓口ではサポートも受けることができるので転職のお手伝いをしてくれるという意味では、とても頼れる存在です。
ハローワークと民間サービスの両方の特徴や違いを知ったうえで、うまく使い分けるようにしましょう。
ハローワークはこんな人にぴったり
- 広い選択肢から選びたい方
- 地元の中小・中堅企業で働きたい方